あいぼうをみてかんがえたこと

丁度見そびれてたんですよ最終回！再放送万歳！てなわけで長々感想。

小野田さんの
「杉下の正義は、ときに暴走するよ」
発言に背筋がぞぉっとなりました。出た出た黒右京。
（同時に「知らなかったの？……相棒なのに」時の小野田さんのエロさに屈服。何てお方だ笑）


今回、誰が白で誰が黒かつけ難いお話だなぁと思いました。

冤罪、死刑問題、裁判員制度…
今日問題に取り上げられているこれらの問題もまた、白黒がつけ難く
グレーゾーンに置くことであやふやにされてるし、それもまた然りか。


しかし、これだけは言える。今回の（ある意味での）黒は、間違いなく
小野田公顕と杉下右京！笑


三雲判事は違法な令状を発付したことが原因で判事を辞めたのであり、その令状を請求したのは杉下右京である。

杉下右京は、自ら信じる正義のために、他人を巻き込んだのだ、と。


もちろん三雲裁判官だって一人の法曹だし、今回の事件において、令状を発付できるほどの被疑事実があるわけではないことを知ってはいただろう。そういう意味では、三雲判事は自ら違法な令状を発付したのであり、右京さんが責められる必要はないのかもしれない。

でも右京さんは、十分な判断力を持った刑事。今回の被疑事実で、令状が適法に発付することができないことは、承知していたのではないでしょうか。にもかかわらず、令状を発付したのだとすれば？


右京さんは、三雲判事の罪悪感につけこんで違法な令状を発付させることで、『自らの正義を実現した』ということになる。


まさしく杉下右京の暴走。

それを相棒・亀山薫に指摘して、特命係を切り崩し、右京さんの能力を支配下に置こうとする小野田さんの陰謀。

なーんて深読みしたりしなかったり。でもさ、右京さんシーズン１あたりでも言ってたじゃない。
正義はときに残酷なものだって。だから、（その正義を貫く為の）覚悟が必要だって。


常々思うけど、正義のベクトルなんて、ひと一人のものさしじゃ計れやしないもんですね。